イギリス長期留学ー1年間の留学で英語力はどこまで伸びる?
2016年6月8日
何年間もの長期留学が難しくても、1年間だけでもお子様を留学させたいと思っていらっしゃるご両親は多いと思います。
1年間の留学と言えども、正規留学になると学費、ガーディアン費用、渡航費、ホームステイ代などをあわせると600万円くらいはかかります。
それに見合った英語力がつけばよいのですが、1年間ではたしてどこまで英語は伸びるのでしょうか?
まず、留学する年齢が低いほどスピーキングとリスニングは伸びます。高校生よりも中学生、中学生よりも小学生。子供の吸収能力はすさまじく、学期が進んでいくにつれ、スピーキングとリスニングは目に見えて上達します。1年が過ぎる頃には長文は言えなくてもお友達や先生と普通に会話をしています。
ただし、これは留学先がイギリスの現地校でネイティブの子供達と毎日一緒に生活し、留学生の割合が少なく、日本人生徒も全校で1人か2人くらいで、日本語を完全にシャットアウトした状態で1年間過ごした場合。
日本人留学生がいて毎日日本語を話していたり、留学生が多くてアクセントのある英語を聞いていては、上達のスピードはガクンと落ちます。
また、スピーキングとリスニングは急速にのびても、ライティングとリーディングは時間がかかります。EFLの先生とマンツーマンやグループレッスンを週数回とっていても、小学生では文法の間違いがかなり目を引きます。
”そろそろ1年たつのに、まだうちの子はBe動詞と一般動詞を並べていたり、動詞の過去形がわかっていません” というのは普通にあります。
小学生の場合は日本の学校で文法を習っていたわけではなく、ほとんど1から英文法を習うので当然時間はかかりますし、耳から聞いた通りに書くので聞き取れない語尾が抜けていたり、過去形や過去分詞のスペルなどあまり気にしていません。
逆に中学生や高校生になると、すでに英文法は日本で習っていることが多いので、文法的な間違いはしなくなります。ライティングも短文なら綺麗に書けるようになります。ただし、年齢が上がるに従って求められるものも大きくなるので、テストや課題で長文を書かなければいけないことも多く、高いライティング能力が求められるので、”自分のライティングはまだまだ” と思いがちですが、実際に例えばIELTSのテストなどを受けてみると、大学入学レベルの5.5~6くらいいっていて(英検で言うと準1級)、留学経験のない中高生のレベルよりはずっと上のことも多いです。
以上のように、小学生留学は、スピーキングとリスニング能力は1年間でもぐ~んと伸びる、しかしライティングとリーディングはまだまだ。
中学生&高校生留学は、スピーキングとリスニング能力は個人差が出るし留学する学校にもよるが、いくら現地校に行っても1年間では小学生のようには伸びない、ただし学業に必要なライティングとリーディング力はつく。
といったところでしょうか。
*注)かなり個人差がありますので、上記にあてはまらないケースもあるかと思います。