イギリス中学生留学ーGCSE
2017年2月7日
GCSEとは、General Certificate of Secondary Educationの略で、義務教育終了時(16歳)に受ける全国統一試験のことです。
シニアスクールの受験を経験していない生徒にとっては、人生で初めての大きな試験で、大学進学にも影響を与えかねない大切な試験となります。
GCSE2年コースは14歳(Year10)から始まります。
ちなみにインターナショナルスクールでは、15歳や16歳で留学してきた生徒のために、GCSE1年コースというのを設けている学校もありますが、普通2年でやる準備を1年でやるコースですので、高い英語力と学力が必要になります。
GCSEでは、必修科目と選択科目に分かれます。必修は英語、数学、サイエンス(必修ではない学校もあります)。外国語は必修ではありませんが、出来るだけ選択するように推奨されます。
サイエンスはダブルサイエンスかトリプルサイエンスのどちらかを選びます。理科が得意だったり将来理系に進みたい場合は、トリプルサイエンスを選んだほうが良いかもしれません。
ダブルでもトリプルでも生物、化学、物理、の3教科をやりますが、トリプルの方がより深く難しい内容になり、試験も各教科x3回=合計9回(理科だけで!)の試験を受けることになります。もらえるCertificateはダブルの場合はサイエンスとして2で、トリプルの場合は各科目で3つのCertificateになります。
選択科目は、歴史、地理、言語(フランス語、スペイン語、ドイツ語など)、アート、PE(体育)、音楽、ビジネス、フードテクノロジー、DT(デザインテクノロジー)など。カテゴリー別に分かれていて、このカテゴリーから1つ、みたいな選択の仕方をします。
必修科目+選択科目で、合計9-10科目を選択することになります。留学生で英語にハンディがある場合は、英語を”English as a second language”にしたり、科目数を絞って、合計8科目くらいに抑えることも可能です。
GCSEの評価の仕方ですが、今まではグレード(A*、A、B、C・・・)で出されていましたが、1~9までの数字で出されるようになりました(9が最高)。
9=A*、7~8=A、5~6=B、4~5=C、3=D、2=E、F、1=G、U=不合格。
また、数学や理科のように2年目の終わりの試験で評価が出る科目もあれば、アートや音楽のように、コースワークや各モジュールが終わった時点での試験が評価の1部になったりする科目(コントロールドアセスメントと呼ばれます)があります。
近年、コントロールドアセスメントよりも、試験を重視するように評価の仕方が変わってきています。
イギリスの試験制度でユニークなのは、リマークやリシットという制度があることです。
リマーク(remark)とは、採点をもう一度やり直して下さいということ。記述方式の問題が多いので、採点者によっては点数が上がり、それで点数が上がることもあります。ただし下がることもありますので、むやみに申請することは勧められません。
GCSEで5以上が4か5科目ないと、次の段階(6thフォーム)には進めません(学校により基準が異なります)。
6thフォームでは勉強内容が格段に難しくなりますので、Aレベルで選択する科目はAかBを取っておくのが理想です。
GCSEが終了すると義務教育終了!
次はいよいよ大学進学資格のAレベルまたはIBです・・。