イギリス正規留学ーExeat
2015年9月30日
新学期もあっという間に数週間が過ぎて、最初のExeatがやってきました。
Exeatとは何かと言いますと、普段寮生活をしている生徒が、決められた週末(金曜日の午後~日曜日の夜まで)に学校の寮を出て帰宅することを言います。
昔、ボーディングスクールがまだイギリス貴族の子弟のみを教育する場に限られていた頃の名残でしょうか。家からずっと離れているのはかわいそう、たまには家にお帰りなさいということかもしれません。が、現在はどうも寮のスタッフが休みたいからではないかという気がしますが。
帰宅と言っても留学生は日本に戻るわけにもいかず、ガーディアンの家に滞在するか、ホームステイをすることになります。
Exeatはハーフタームの前後に1回づつあり、Exeat→Half term→Exeat→終了、となっております。
ガーディアンにとっては各生徒の宿泊場所の確保と移動方法の確認で大忙し。しかもほとんどの学校で日程が重なっていますので、担当している生徒さんが一斉に動くことになり、毎回本当に大変です。
まれにExeatがない学校もあり(つまりハーフタームを除いてずっと寮にいても良い)、生徒さんもガーディアンも本当に助かります。Exeatがあるかないかで大違いなのです。
ホームステイを手配する場合は、できるだけ学校からあまり離れていない場所で、その生徒さんの年齢に見合ったホストファミリーを考慮して選びますが、いかんせん選んでいる余裕があまりありません。
寮から出されるのでとにかく宿泊場所を確保しなければならず、受け入れてくれるなら多少のことは我慢しなければならないのが現実です。
ホームステイ先に関して生徒さんや保護者の方からは色んなご希望が出されます。
ー学校から遠いと交通費もかかるし移動が大変なので出来るだけ近いところ
ーまだ年齢が低いので一緒に遊べる子供がいるところ
ー勉強したいので小さな子供がいない静かな家
ー家庭教師をつけたいので家庭教師が来ても良い家
ーピアノの練習をしたいのでピアノのある家
ーご飯がおいしいので日本人の家
ー年頃の女の子なので男の子のいない家
ー買い物に行きたいので近くにお店があるところ、または田舎過ぎないところ
ーロンドンで友達と会いたいのでロンドンまたはロンドンに出やすい所
ーWifiがつながりやすい家
ーペットアレルギーがあるので動物を飼っていない家
ーダストアレルギーがあるのでお掃除のいき届いた家
これ全部、私が今までに受けたリクエストです。
もしこれが、ホームステイを目的にイギリスにいらして1~2週間だけしかイギリスにいないのでしたら、その方の願いをかなえるべく、私は全力でホームステイ先を探すと思います。 その方の来英の目的はホームステイを楽しむことだからです。
でも、留学生の場合、”ホームステイを楽しむ” ことは目的外で、とにかく宿泊場所を確保することが優先。 その辺わりきらないと、つらい週末になってしまうかもしれません。
とは言え、私も自分の生徒さん達が苦痛の週末を過ごしていると思うと眠れませんので、出来るだけ快適に過ごしてもらえるように、ホストファミリーのレベルには気をつけています。
最近は日本人ホストファミリーさんも多く、”おもてなし”のマインドで生徒さん達を面倒見てくれて、私は大助かりです。
やっぱり日本人のホスピタリティーは世界一ですね!
というわけで、今学期最初のExeatも無事に終了しました。
次のハーフタームの大移動まで、しばし休憩です。